仮想と現実

これは、仮の刺激なのか、いやこれこそが現実なのか。
ネットを通じてコミュニケーションするなんてことは、LINEに言及することなく、今や日常茶飯。それが現実であり、仮想でもなんでもない。
ネットの中だけで有り続けるのは一部のゲームくらいなもので、そのゲームでさえ現に現実との接点を持ちはじめている昨今。

ネットという媒体を通じているから仮想とか、ネットを使っていないから現実だと割り切る方が不思議でもあり、単なる一つのメディアに過ぎない。
どれもが全て現実。全てがリアリティ。

相手がすぐ隣にいようが、隣の部屋にいようが、地球の裏側にいようが関係ない。そことつながることができるという意味を、そことつながっているという意味を、どう捉えるか。
物理的距離と、心理的距離と、今どちらが優先されるのか。
目の前のあなたは、さわれるのかさわれないのか。
触りたいのか、触る必要があるのか。

さわれるということと、それを超越した意思の疎通と。

現代はそれをテクノロジーで切り離した。最初は電話という道具で。そして今は、LINEやSkype
、facetimeという道具で。
それに心はついてこれているのか、頭はついてこれているのか。
そして、ついて行きたいと思っているのか。

とどまりたい人、結構いっぱいいるんだろうな。
でもあなたの目の前の人、目の前のあなたを差し置いて、メールやLINE、してませんか?