人を見る目

面接ではないものの、何人かのお話を聞くという機会に恵まれた。

ある軸となる話題を中心にしながらも、その周辺を含めて話を伺う。場合によっては少し突っ込んで具体的なエピソードを聞いてみたり、サラリと流してみたりする。

私がメインとなっているけれど一人ではなく、もう一人別の人もそばにいて聞いている。都合その場には3人がいることになる。

そして面接後、当人は席を外すが、私とそのもう一人の人とで、今お話をさせていただいた人について検討を行う。が、その判断の仕方が面白かったのだ。
一言で言うと、これまでの経験がもたらす印象/判断の基準が、いかに強烈に働いているのかということを感じたのだ。

ある適性を軸として、それにあっているかどうかを判断しようということなのだが、私は私の、そしてもう一人はもう一人の出身のカラーが表れるかのような判断を行う。
それは、その人を見る見方であり、たぶん、これまで接してきた仕事に対する文化やカラーが相当働いているとも思えるような判断基準。

所詮、人一人と1時間ほどの話をしたところで、相手は相手で殻をかぶってきているのは自明であるため、どこまでそれを突き抜けて、当人の素性を見据えることができるかは未知数だ。しかし、そこはそこ、それまで見てきた/お会いしてきた多くの人物像と比較しながら、さまざまな場面を想定して、この人ならやれそうだ、この人はこういうことは苦手なんじゃないかなといった判断を行っていく。それが、出自に応じた、すなわち出身母体に非常に依存したカラーを基準として判断しているというのが、とても面白かった。

それはそれで、そういうカラーの会社になるんだろう。
そうして、それが成功する時代もあれば、それが失敗につながる時代もあるということなのかもしれない。