便利になると言う覚悟

いままでやってきた作業が、新しい発明、製品によってとても便利になる。あぁ、こんな製品が欲しかったんだ。こんなサービスを待っていたんだ。みんなが期待していた「それ」に、こぞって群がる。

それはたとえば、それまで「うちわ」しかなかった家庭に「扇風機」が導入されたり、「扇風機」しかなかった家庭に「エアコン」が導入されたり。一気に快適な環境を手に入れ、快適な生活を満喫できる。

 

…でもね、
便利になると言う事は、それ以前の環境に何らかの変化を起こすと言う事。それは根本的に、自分の在り方、自分の行く末へのステップに対してひとつ歩みを進めると言う事。
そちらを選ぶことにより、過去に起きたことのないような課題が起きたり、過去には問題にならなかったことが問題になるようになったり。
たとえどんな小さなことであったとしても、それが選択されることにより、あきらかにその後の世界に影響が及ぼされている。そして、「私だけなら少しくらい…」という思い込みが、何百万、何千万という人々が行うことで、その小さなインパクトは、巨大なインパクトへと変化する。

 

単なるインパクトのみならず、とある方向からすると、それは急に、今までなかったビジネスチャンスが生じると言う事ともとれる。「正しいビジネスチャンス」であればまだしも、「犯罪の温床」に近い形のビジネスチャンスもまた生じる。

便利になると言う事で、それに手を出す、利用すると言う事は、その世界へ進むことにひとつ加担するということ。その先に何が起きるのか、その先にどんなことが起きるのかを意識する責任をひっかぶっていると言う事。
自分一人だけは責任など考えず…というわけにはいかなくなりつつある。


狭い密室で一人、あぁタバコ吸いたい、俺一人くらい…って、もう許されない世界でしょ?もう、たいていわかっちゃう世界になってきてるんだよね。薄めたところで、意味ないっしょ。