定義

あらためて確認してみると、なるほどそう呼んでも差し支えないのかということに驚嘆したりする。

「選挙」。この単語には「代表者などを選出すること。選び出す事」以上の意味が含まれていない。その選出のやり方は、この言葉のスコープ外。というわけで、それこそ一般に行われている選挙よろしく、「一人一票で得票数の多い人」という選び方をはじめとして、「金を多く出せる人」でもいいし、いっそのこと「じゃんけんで勝った人」でもいいわけだ。
とうぜん投票権も、一人に一票である必要もなく、お金で投票権を複数手に入れるのもよし、組織票で押すもよし。

某アイドルグループのあれは、実は選挙とは言え金で左右できるもので、それでいいのか?と遠目で見ていた自分なのだけれど、あれはあれでOKだということを再確認させていただいた。

逆の視点から見れば、日々「投票」結果が見える仕組みというのがある意味での株式市場であり、「みんなの意思の見える化」という観点では、古くからつくりあげられた面白い「見える化」なのかもしれない。

しかしせっかく「今の時代」なのだから、会社の株価という単純に一つの指標だけをリアルタイムに反映する以上に、給与とか、福利厚生、文化、設備、コミュニティなどなど、より細かくリアルタイムで反映するようなしくみがあっても面白くないですかね。
今の時代、単に一つの物事に一つの側面のみならず複数の多様な側面での評価をみんなで扱えるようになることで、会社が「皆が意図する方向」に向いてくれるなんてことになるといいんだけれど。