コンテンツが作る世代感

これを読んでいる人が、どのくらいの年齢層かはわからないのだが。

 

私が子供のころは、(地方にもよるのかもしれないが)平日の夕方、17時からの1時間2時間は、アニメの時間帯だった。新作もやれば昔の再放送もやる。だから本放送の時には見ていなくとも、何年かに一回は廻ってくるその再放送で、その番組にお目にかかることがあった。

 

それが成り立っていたのは、そもそも平日の夕方は、子供たちの「遊ぶ」時間であり、塾や習い事が、今ほど忙しかったりしなかったから、なのかもしれない。

また土曜日の夜19時などというのは、アニメにとってもゴールデンタイム。売れ筋のアニメは、その時間を取り合っていたりした。

 

しかし今では、そもそもそんな土日のゴールデンタイムにアニメ、などというのはよほどのことがない限り珍しいのではないだろうか?テレ東は置いておくとして(笑)他の局ではどんどんとバラエティ番組に塗り替えられているような気がする。

 

それでもアニメの数は激減とはなっていない。なぜなら、深夜帯に移動したから。子供が見ているというのもなくはないだろうと思うけれど、基本的には、大人ターゲットのアニメが増えたと言う事に他ならないんじゃないだろうか。

たぶん、子供の数が減っているというのもかかわっているのだろう。そしてその受け皿は、テレ東と、一部CSで十分なのかもしれない。
でも、そもそも子供のころにそういうモノに触れている機会が少なかった者たちが増えることで、将来における興味が減ってしまうとするなら、それはそれで業界自体がさびれる可能性もある。にもかかわらず、政府ぐるみで、「アニメは日本の宝」的推し方をするのに、気持ち悪さを感じるのだが。