ボランティア?

今一度確認しようと辞書を引いた。

「自発的にある活動に参加する人。特に、社会事業活動に無報酬で参加する人」(大辞林より)
これが、ボランティアの定義だった。
そもそも、ボランタリーとは「自発的、任意であるさま」(同、大辞林より)。
…であるため、そもそも自発的ではなかったり、その活動を受ける側の意思は、関係ないはずだ。


上記の事を正しく理解していれば、次の文章/コピーのおかしさが見えてくる。
「ボランティア求む。(ただしプロに限る)」
そもそも、ボランティアは求める側の意思が使う言葉ではない。こうした張り紙などが、いかに矛盾しているかは言うまでもない。さらに言うなら、そこに(プロに限る)などと言うこだわりがついていること自体にも目を疑いたくなる。

 

あらためて言うまでもないが、
 「ボランティア求む。(ただしプロに限る)」
とは、こういうことだろう
 「お前の高い(プロの)技術を無償で我々に提供してほしい。」
 (お金払えません、恵んでください)
物乞いというか、行為を乞うというか。

 

昨今は、それに漬け込む人たちが増えたことにより、もしかすると意識が少しは変わってきたかもしれないけれど、気遣いやサービスといった形で言いくるめられることで、対価としてのお金を支払わない/受け取らないことを美徳としていたところがあった。
でも、それも限界に来ているところはあるだろう。

これも、国が貧しくなっていく一つの過程なのかもしれないと思うと、それはそれできついものがある。けどこれ、戦争なのよね。