風習

私がテレビを見る時間が極端に減ったことに起因するのかもしれないが、ここ数年、お中元やお歳暮という風習が、取り上げられる機会が減っているような気がしている。

たぶん、百貨店などにおいても、数十年前に比べると、その風習によるマーケットの大きさは、たぶん小さくなっているんではないだろうか?

物価の上昇から考えても、いまならお中元、お歳暮が5000円/件でもおかしくなさそうに思うけれど、いまだに3000円というのも見るところからすると、やはりこの数十年は、失われていたのかなとも実感したりする。

とは言え、じゃあ新しい風習が何も生まれていないか?というと、多分そんなこともないのだろう。
これを風習と呼んでいいのかどうかは良くわからないが、たとえば、元日の0時を回った直後の“あけおめメール”などというのは、それ以前には(テクノロジーとしても)なかったものだ。
また、通信手段が豊富に、そして遍在するようになったことで、すぐに返事を出すというのも、(望まれているかどうかは別にして)おかしな風習になりつつあるようにも思う。

 

時を経て残ってきた風習というのは、それはそれで先人の知恵であったはずだ。が、昨今の風習は、そういうものもあるのかもしれないが、マーケティングなどが主導で動いているものさえある。

 

昨今みつけて笑ったのは、夏?の恵方巻きを仕立て上げようとしていたコンビニチェーンだった。
いや、それ、ちょっと無理があると思うんですけど。