ダイエットできない

子供のころは、たくさん食べなさい、大きく食べなさいと言われていた時代があったけれど、今の子供はどうなのかな?特に裕福な家柄の子供こそ、ジャンクフードが与えられなかったりして。

とにかく大きくなることが求められた。ふるーいCMで、「大きい事はいいことだ♪」なんてのがあったくらい。

 

しかし少し考えれば、これは要するに右肩上がりの社会を誰も疑わなかった、そんな時代ともいえる。どんどん大きくなるのだ、どんどん育っていくのだ。体も、社会も、規模が大きくなると言う事に喜びや価値観が反映されていたころ。

…であるがゆえに、小さいままでい続ける事、(サイズとして)成長しないことは時には表だって、時には暗に否定されていた。

でも今は、大きくなりすぎたと分かったら、時代が小さい方を好むなら、小さくなることが“できること”が能力。それが求められていること。ブクブクに太った体を自分で絞れるのか、ぜい肉をいかにそぎ落とせるのかを、自分できちんと管理できる事、こそが能力。

 

しかし、社会で制定されている制度が、大きくなる方にばかり優遇し、小さくなる方には歯止めになるようなものばかりが設定されているとするなら、そもそも小さくなること自体が難しい。ダイエットできない。

でも、ダイエットできないと、そのまま朽ちていくんだよね。小さく絞って生き延び続けるのと、朽ち果てて次が出てくるのと、さて、どっちを推していくのかな。