便利になれば

また今年も海外において、コンシューマエレクトロニクスショウ(CES)が開催されているらしい。各メーカーが、さまざまな機能、商品を展示し、こんな新しい機能、こんなに便利な機能…を展示している事だろう。

 

でも、それでも昨今なかなか売り上げが上がらない家電メーカーもある。新機能を必死で考え、新サービスを必死で実装している人もいる。が、やっぱりなかなか売れない。
そもそも、「もうおなか一杯」とか、「そんな新しい/難しい機能がいっぱいあっても使えない」とか、各個々人において、いろんな事情もあるだろう。


メーカーは、こんな機能が、こんなサービスが…と推してきているのだけれど、少し視点を変えて受け手の立場からすると、さてそれを入れて、100歩譲って便利になるのはいいのだけれど、幸せになれるかな?満足できるのかな?ということが気になっているんじゃないだろうか?

もういろんな手間はかけたくない。今でさえ十分にパソコンが使えないのに、環境を整える手間や、また新たなIDとかパスワードとか覚えられないし…と思っている人、多いんじゃないのかな?そこまでして便利にならなければならないほど困っている内容じゃないし。そこまではいらないしと思っている人、実際かなり聞くんですよ。

 

それでもメーカーは、サービス会社は、新しい付加価値をどう生み出すのかを迫られているので、開発せざるを得ないというのはもちろんわかるのだけれど。だとするなら、そもそもの訴えかけ方も、「機能がすごいでしょ」じゃない訴えかけ方を考えた方が…。