安全というリスク
リスクを恐れる組織は少なくない。リスク対策をしっかり行ったり、できるだけ低いリスクのところを探して前に進む…ということを行っている組織もある。
一方、リスクの扱い方が今一つうまくないところもある。リスク対応している…つもりでも、形だけ、手続きだけは踏むけれど、実質対応できていないなんてのは枚挙にいとまがない。
そして、「うちはリスク対策がしっかりなされている」という企業の慢心がリスクになっている可能性すらある。リスク対策がしっかりなされている、安全だ…ということをもってして、実はそれによるリスクは必ず生まれる。リスクに対する対策を立てることで、その対策から別の危険に晒される。もちろん、リスクの対策をたてなければ、そもそものリスクに晒され続ける。
要するに、リスクにさらされないこと、と言う状況を作るのは、まずもってほぼ無理であり、いかにリスクと向き合うか?ということこそが肝心なところ。
安全、ではなく、どうリスクと向き合うか?
…だから、安全神話、なんてのが独り歩きしたりする。
それこそが目の覚めるような「リスク」なんだから。