成長と規格

同世代では背が高い方だった。中学くらいまではそう思ったことはなかったのだが、高校大学となって成長がさらに促進され、実家が狭いなと感じていた。そしてアメリカに旅行した際にそれを感じた。

設備が使いやすいのだ。

 

日本の家具や間取りなど、基本設計の基準値が決まっているらしい。私は建築系、インテリア系ではないので、そこまで詳しくはないのだが、どうやらそれは、いわゆる昭和の、それもたぶん30年代前後ころに定められたのではと思っている。
当時の日本人の平均身長をはじめ、体系を考えてみると、今よりもかなり小さいことは想像に難くない。さらに昭和40年ころから食生活が劇的に変化し、煮炊きされたものを多くとっていたであろう食生活から、揚げる炒めるといった油脂を多く使った、カロリーが多くとれる料理が広まりだし、それにより日本人の体形はより大型化してきた。それにより、椅子にしても、机にしても、洗面台の高さ、キッチンシンクの高さなどなど、たぶん全体的にすこーし低いのではないだろうか?

高さにすればたぶん3cm~5cmくらいの差だろう。だが、これが明らかに使い勝手に影響する。

全く逆の事を、私の両親が欧米に行った時に語っていた。家具がちょっと高い、と。


設備サイズといった規格が統一されるのは重要なことであり、起業それぞれで別々ではなく、共通部材として組み合わせて使えることは重要なのは良くわかる。だが、どこかの時点で基準やルールも、見直されるタイミングが必要になるのは仕方がない事。
それは、基準サイズのみならず、もちろん、さまざまなルールにおいて。
ただし、慎重に、確実に。そのためには十分に議論するという前提があるべきで、誰かのゴリ押し、意見が出せない、無視されると言うのは言語道断だろう。