ノマドに必要なのは

毎日同じ事務所に通うなんて大変で。満員電車にギュウギュウ詰めでなんて、あんなストレス環境はもう嫌だ…と思っている都会で働いている人は多数いるだろう。それだけでも大変なのに、最近は鉄道会社間の連携も進み、○○線と接続サービスが充実して、乗り換えせずに遠くまで行けるようになった。が、便利さとは裏腹に、遠くで事故や遅れが発生したのが、まわりまわって自分のところの○○線の遅れになるのが日常茶飯事。まぁ、それでもほぼ運航できているという、日本の底力的運用状況は驚嘆するのだがそれはそれ、これはこれ。

 

ということで、多くの方々が、あの通勤/痛勤を何とかしてほしいと思っている。できれば会社に行かずに働ければ…。ということで、いくつかの会社、職種においては、在宅勤務なども、非常に事例は少ないであろうけれどもジワリと実施されつつある今日この頃。

 

この究極的な働き方が、数年前に流行った「ノマド」という働き方なのだろう。

おしゃれカフェなどが増えたことも理由の一つかもしれない。「ドヤ顔」などと言う言葉とともに、おしゃれなカフェで、ノートパソコンを広げて、パチパチとキーボードをたたき、仕事をしている姿…というのを、第三者的に見るとカッコいいかも…と思えるこのオシャレ雑誌的写真のように働けたら…。

実際に私も見たことがある。いわゆる六本木界隈のおしゃれカフェ。ノートパソコンを広げ、まさかのビデオチャット(それも英語で)をやっていた日本人を見た時には、驚愕したわけだが…。

 

「どこでも仕事ができる」と言う事は、「どこでも自分を切り替えられる」「どこでも集中できる」という事ができてこその事。まわりがうるさいから、とか、集中できないとか、周りに寄らず、自分で自分を切り替えられない人は、多分やめた方がいい。成果は期待できそうにない。

 

自宅で仕事をするにしても、一人暮らしなら、自分の「リラックス空間」と切り替えられる何かがないと、ついリラックスな方向に流されて仕事が出来なかったり。配偶者がいたり、ましてや子供がいたりする環境下なら、周りから見ると「家にいる=仕事から離れている」というのが普通の感覚。なので、それを周りにきちんと宣言し、切り替えられなければ、成果を出すのはこちらも難しい。

 

そう、環境をコントロールし、もしくは多少コントロールできない環境でも自分でその目の前の仕事に集中できる力がなければ、ノマドで成果を上げるのは多分厳しんじゃないだろうか。

 

と、自分自身を見つめなおして、ノマドはきついかも、と思っているのだ。人によるよ、多分。できる人はやればいい。でもできるかできないかは、憧れ以上に自分を律する事ができる実力によるところが多くて。

 

私はカフェで、タブレットでムービーや音楽を聴いているくらいがちょうどいい。

と、今朝も1本動画を見終わってからコーヒーを。

さぁ、今日も仕事頑張ろう。