本気

オリンピックが終わり(パラリンピックがはじまるのだが)、ひとまず一段落した形で日常が戻ってきつつある昨今。スポーツものの映像コンテンツは、オリンピックに限らず「熱く」させる要素がいろいろある。

 

それはたぶん、すべて「本気」で挑まなければどうにもならない、勝ち上がれない勝負の世界であるからであり、そうして本気で挑んだうえで失敗したり、時には成功したりする、そのドラマがみなを熱くさせる。

さらにそれらに輪をかけて、メディアが(特に日本人選手の)それまでの努力、苦労を掘り下げ、語りだす。それにほだされた見ているほうは、「そんなに頑張ったんだから勝たせてあげたいよね…」とテレビのこちら側で、勝手に力が入る始末。

 

べつにディスりたいわけじゃなく、本気っていいよね、マジって大切だよね、というつもりなのだ。

日々仕事に追われると、すべてに「全力で」挑まなければ対処できない…ようでは、当然ながら体がもたない。であるがゆえに日々少しセーブしながら、万が一の時のための余力を残しながら、仕事にいそしんでいる人、けっこういるんじゃないだろうか?まったく間違っているとは思わない。それはそれで正しいリスク管理、予備の力で不測の事態に備えるという立派な対処方法のひとつ。

…であるがゆえに、なかなか「燃えない」。やり切った感が出てこない人もいるのではないだろうか?何が足りないのか?それは、たまには、時には、マジに120%で対処すること、ではないのか?

 

正直なところ、そんな120%を出し続けなければ何ともならない仕事は、体や心を壊しかねない。だけれど、いつもいつも80%で対処していればいい仕事「だけ」でも、ダレてくるのは事実。

だから、時にマジにならないと対処できないような、突破できないような、そんな状況に、時々自分から飛び込むか、自分でそのような状況を作るかしていかないと。

 

あぁ、時に今の日本の現状で仕事においてそれをやると、万一突破できない場合に評価が下がることにつながりかねない。なので、別に仕事で成し遂げなければならないわけじゃないと思っていただいてもいいかもしれない。趣味とか、日常生活の一部でもいい、そうした「マジ」の時間を作るのみ。

 

本当に本気なら、全てを貫ける。そんな「マジ」感覚を忘れないために。