成功したら、失敗したら

バブル絶頂期の社会でよかったこととして挙げられていたことは、どんどんと新しい事にチャレンジさせていた事。自社として失敗したところで(世間が盛り上がっているから)次のチャンスは早晩やって来る。右肩上がりの時には、個々の少々の失敗、損失は、次のチャンスで取り返せる可能性も高かったのだろう。

 

だが昨今の、というか、もう事実上これがここ何十年も続く通常状態の日本、成長しない状況では、一度の失敗が痛手になる。なので、多くの組織で「絶対に」失敗を許さない、安パイを狙う会社上層部が少なくない。がために会社としての大きな飛躍もあり得ない。なのである意味どんどんと周りの国や周りの国の会社に抜き去られ、結果としてさらに失敗ができない状況へと追い込まれるネガティブスパイラルに陥ること間違いなし。結果として高機能、新機能軸への進化はなかなか進まず、品質を落とす、数を減らして対処する方向へと流れがち。

 

さらに昨今のいやらしい状況は、株価の下落。「私は株などやっていないから…」と高をくくっている人もたまに見るけれど、いや、「あなた自身」がやっていなくとも、あなたの将来にかかわる年金は、とっくに株に突っ込まれていますが、大丈夫ですか?という状態、認識されているだろうか?

昨今の状況は、中国が伸びてきたこと、米国トップをトランプが支配していることなど様々な要因により、経済大国のアメリカ、中国の駆け引きかつ経済戦争に、それ以下の国々が巻き込まれ始めているという事。もちろん経済の問題のみならず、領土問題、軍事問題も抱え、東アジアの様相はめまぐるしく変化している。

 

自分が生きるだけでも必死だから、周りに目を向ける余裕もなくなる。と、弱いものが虐げられるところにもつながり、どんどん悪いスパイラルに。

 

でも考えよう。失敗ってそう悪い事じゃないんじゃないか?

だって、失敗する事で勉強になる、あぁそれはやっちゃいけないんだとわかるはずだ。

もちろん、成功すれば自身になる。こうやれば良いと分かれば成功へ向かうスピードは加速する。

 

たぶん、最もやらなければいけない事、逆にいえばやるべきなのにできていない事は、失敗した事で、「何をしてはいけないかを学んでいない、教訓になっていない事」では無いだろうか?

死んでしまうほどの失敗以外は、大抵リカバリーが効くものだ。でも、「どうリカバリーしていけば良いかわかっていない」なら、当然行き詰まる。

そこが学ぶべきところ、次に引き継ぐべきところ。