素直への切り替え

自分が昔からそうだったのだけれど、何か教わることすべてに関して、本当にそれでよいのかと疑いの目を持ち、斜に構えている姿勢があった。

もちろん、それを完全否定しようとは思わない。疑いの目で見ることそれ自体は良い事であり、それにより批判的精神でなんでも疑問の目を持ち、確認する癖がつくのは、決して悪いことではない。

ただ、そうして確認できたのちでも、「でもおかしくないか?」と疑い続けるのはどうだろうか?いや、昔の自分がそうだったのだけれど、そうして何事も疑うの度が過ぎた「受け入れない」姿勢は良くない。確認したのち、少なくともその時点の自分の判断として良いものだ、いや少なくとも悪くはないと分かれば、そこからはいかに素直に受け入れられるか?

とはいえ、少なくともそこまで斜に構えていた手前、なかなか素直に受け入れる姿勢を取りにくい自分がある。がしかし、そこでまるで手のひらを返したかのように素直に受け入れられる人もいなくはない。そういう人は私の経験の中では吸収も早く、かつ成長も早いことが少なくない。いかに自分に正しいものを見つけ、それをどん欲に吸い込んでいくのか?この姿勢のとり方、この向き合い方こそが、個々人の成長を促進する原動力となる。

 

だが、どうしてもそう簡単にスタンスは変えにくいのもよくわかる。いかにしてそう素早く切り替えるのか?その一つはなぜそれを学びたいのか?学ぼうとしているのか?を自覚できているのか否かによるのではないだろうか?押し付けられて学びなさいと言われても、それはなかなか身につかない。だが多少興味を持ち、最初は懐疑的な部分を持ちながらも自分で納得できたのであれば、一気に吸い込むというのは悪くはない手だ。

 

どうだろう?皆さん、興味のある事はおありだろうか?そして、皆さん自身、絶え間なく…とまでは言わなくても、成長できているだろうか?世間はAIが台頭しつつある時代。決まりきったこと、AIに置き換えられるようなことばかりでは、あなたの価値、ポジションは下がっていきはしないだろうか?

新しい興味の分野を自分で切り開き、そこを新たに学ぶ。人間の特性である方向性と。コンピュータやAIの特性である、狭く深く、短時間に何億回も…という方向性と。同じ向きを向いていては負ける、すげ替えられるのだから。