色んなお金

一時期、家電量販店の「ポイント稼ぎ」が流行ったことがあった。その後家電量販店よりも「Tポイントカード」が跋扈し始めたことにより、家電量販店のポイントは勢いを落としたが、「ポイント」全体としては、各種コンビニがそれぞれにポイントを付け始めたり。また、ポイント主導ではないけれど、都心での「SUICA」そして「PASMO」の爆発的普及によって、これと紐づけたカード決済、その際のポイント付与が事実上もう入り乱れはじめ、なかなか一朝一夕には訳の分からない状況になり始めているという状況。

 

要するに、これまでの日本における「お金」という現金主体の世界から、「価値交換をデータ交換で行う」時代に明らかに入りつつある現状がもうそこまでやってきている状況。

Paypay祭りなどまさにその表れで、正直「独自通貨」で出遅れが否めないPaypayをどこまでどうやって普及させようかという作戦(というか力業で)、現ナマバラマキで追いつこうとしたわけですが。

 

ということを俯瞰してみてみると、もう「価値交換」において、現金は必要ない、それぞれのシステムを作り、その信頼されたシステム上において「価値交換」が成り立つのであれば、それが現金であろうが独自ポイントであろうがどれでもよい状況になってきたという事。さらに、現行のインターネットがここまで普及していることで、その上において「信頼されるべき勝ち情報交換システム」ができたかどうか、いや、できたかという「事実」よりも、いかに「できているんだと信頼されているか」という状況になりつつあるという事。

 

だからこそ、ある意味そのはしりである「ビットコイン」を筆頭とする仮想通貨も流通しているわけであり。それ以外の暗号通貨もいくつもあるという事。

これは暗号通貨に限らずお金の特徴でもあるけれど、要するに「通貨」は「いかに多くの人に、その通貨およびその仕組みが信用されているか」という事自体が「通貨として成り立つかどうか」を分けることになる。であるからこそ場合によっては、現金と交換しまっせ!と100億円でチカラワザでひっぱたく手に出る企業も出るわけだ。

 

当然ながらこの兆候は、既存の金融企業である「銀行」にも影響を及ぼしだしており、「現金を扱わない銀行支店」が表れ始めていたり、ATMの設置数を削減し始めていたりと、現金を排除し始める方向に。

 

さてあなたは、月にいくら「現金以外」でお支払いですか?