まず動け、を都合よく捉えない事

世の中、動きが早くて、仕事でもプライベートでも、じっくり考えて動いているようでは、どんどんと置いて行かれるような焦りを感じている人がいる。そうした人たちがよく言うのは、「考えて行動できないようじゃいかん!まず動きなさい!」

 

もちろん、動き出すことは重要だ。じっとしていても何も始まらないのはよくわかる。で、伺いたい。まず動くって、どこに向かって、何をしようと動くのか?そんな何も考えずにソワソワと、エーっとエーっと…と動くことを期待している…のではないですよね?となるとそれなりに、何のためにとか、どの方向にとか、どうやって…とかとかそういった事は「事前に考えている」というのが大前提でしょ?そう、「そこを考えた上で、動きなさい」ですよ。

 

まったく何も考えずに動き出すことは、現実、無理!逆に考えに考えて、すべての手順が全部見通せるまで考え込んでいるようじゃ、いつまでたっても動けない。だから、方向性を決め、概要レベルで考えたら、そこからは「詳細を考えながら行動しなさい」ということ。
だから勘違いしてはいけない。「全く何も考えずに動け!」ではない。そして同時に「全てを考え抜いてから動け!」でもない。ある意味、そのバランスをもって考えなさい、考え過ぎずに動き出しなさいということが求められていること。
都合の良いように、何も考えないとか、じっくり考えすぎるということにしない事こそが重要。
世の中、バランスなのである。