二度やらせてみる

自分でもそれほど実践はできていなかったのだが、たぶん、本当にこれをやることができていれば、効果てきめんではないかと考える学習の仕方がある。

 

小中高の試験。たいていの生徒は、テストの点数で一喜一憂するのが一般的だ。まぁテストを返して、答え合わせをして、回答解説までもやるのだろうか。そうしてできた子は自信を、できなかった子は落胆に沈んだりする。

そしてここからが肝心なのだが…

どうだろう、答え合わせ等々、解説までしっかりやった上で、例えば二週間後、黙ってもう一度「全く同じテスト」を全員にやらせて見る。さてどうなるか?

 

同じテストを全員受けていて、解説までしているのだから、ほぼ全員が満点でもおかしくないわけだ。が、たぶんそうはならない。たぶん前回にもまして、良い点数と悪い点数が際立って分かれることになるのではないだろうか。

1) 初回の点数が良く、二回目も良い

このケースはよくできるこのパターン。この子の場合は、二度目のテスト時間すら無駄になってしまうので謝るしかない。他の学習の時間を奪ってすまなかった。

 

2) 初回の点数が良く、二回目が悪い

このケースはやばい。それは、初回がマグレの可能性があるわけだ。となると、本質的な弱点はどこにあるのかを、今から探す必要が出てくる。

 

3) 初回の点数が悪く、二回目は良い

このケースこそが、学習としての理想パターンの一つではないだろうか。初回の点数が悪かったのはもう今更しょうがない。だが、それを糧に復讐し、学習して、その結果、「自らの弱点を克服した結果」が今回ではないのか!これこそほめるべきチャンス!この子のこの間の学習を誉めるべきだろう。

 

4) 初回の点数が悪く、二回目も悪い

これは最悪のケース。要するに、前の弱点をまったく糧にできていないという事。個人はもちろん、企業においても、同じ失敗を繰り返すようでは、社会で勝ち抜いていくことはかなり厳しくなる。であるがゆえに、こういうメンバーに対してきちんとフォローをしていくことが、社会全体の底上げに。

 

さて、時間もコストもかかるのはよくわかるのだが、そもそも受験して勝ち上がっていく子供たちは、そもそも頭がいい1)だけではなく、それに加えて多くが3)ではないのか。いかにそういう子供を増やすのか、アフターフォローの大切さを考えてみたい。

結果に大きな差が出る事が予想されないだろうか。