理解というコスト低減法

社会人になって最初にわからなかったのが「どの保険に入るべきか」という事。そもそも保険の仕組みとか、補償内容とかがきちんと理解されていなかったりすると、まったくわからない。であるがために、無駄に大きな掛け金の保険に入ったり、小さな掛け捨てをいくつも入って重なってしまっていて意味がなかったり。保険屋の言われるがまま…に流されがちだ。

 

保険に限らず、そうした対象や事象をきちんと理解していなければ、それに対してどのように備えるのか、効果的に対策を立てるべきなのかがわからず、無駄な対策費をかけたり、かけたつもりがそもそも対策になっておらず大きく抜け穴があったりするものだ。

とは言え、そもそもそういう事を「分かろうとする」事を嫌う人がいる。私はわからないから、ややこしいから。今更ややこしい事を学びたくない、もう勉強は嫌だ。そうした人々の一つの解の出し方が、「(保険においては)一番保証が手厚いものを」とか、「一番いい奴をくれ」といった解。特に年齢を重ねてややこしさが増せば増すほど、そうした解を取りがちだが、現実的にはそれこそがいいカモ。


きちんと仕組みを理解しておけば、そのリスクに対していくら対価を支払うべきなのかは考えられるし、それがどのくらいの確率で起きそうなのかも想像できるだろう。逆に言えば、起きたときに諦められる程度なら、そもそもそうしたリスクを許容することもありなのだ。考えないから、知らないから、やみくもにコストがかかることに。

 

結局、無知はカモられる、バカはターゲットにされる。難しい部分はある事もあるだろうけれど、考え方を敷いておくことが重要。そうした考え方すら知らないことで、コストがかかっている事、ありませんか?