新しい機器が出ると

毎年秋ごろになると、スマートホンの新機種のお披露目の時期であったりする。新しいデザインになり、新しい機能が付き、スピードが速くなったり、画像がきれいになったりと、売り文句が並ぶ。これを機に、買い替えようとする人も少なくないだろう。

 

ただ、スマートホンに限らず、どんな機器でも、たとえばテレビやエアコン、ハードディスクレコーダーでも、新しい機種が出ると必ず買い替えるのか?というと、普通はそうではない。それはなぜか?というと、新たに付け加えられた機能、増強された機能の増強された能力が、そこまで上がったとしても、今の自分の満足度がそれほどぐんと上がるのか?購入価格同等以上に価値を感じられるのか?というところで、買い替えたり、据え置いた利を判断しているはず。

 

そう、買う側は、「自分の期待している機能部分」に、「自分の期待」を掛け合わせて、いわばその新機種の能力を総合的に判断した『機能期待値(私の造語です)』が、価格を上回る場合にのみ買い替えるはず。だから、写真を撮らない人に向けて、いくら「写真画像がきれいになります」といってもたぶん響かない。逆に、その機種(たとえばスマートホン)が、その機種の次期機種における基本機能(画面の美しさや音の明瞭さ)を売りにする場合、それは、その機器を使うどのユーザーも使う部分であるため、確実にその機種の保持者の多くにヒットすることになる。

 

だから、メインフィーチャーの部分の改良と、マイナーフィーチャーの小さな改良を常に組み合わせていかなければならないところが、メーカーの苦しいところ。

購入する側から言えば、なかなか迷いが解けない人、買うか買わないか決断できない人と言うのは、そもそも自分がその機器の「何に期待しているのか」があやふやだったり、さらに新機種の機能自体の性能がよくわからない情報不足だったり。後者は、店頭に出向けば多分程なく解決するが、前者だけは自分ごと。自分の価値観、自分の使い方自身を自分が理解しておく必要があるという事。

 

さて、今年も9月ごろに発表予定なんですよね?

きっと3週間後あたりには、話題になっているのだろうか。