休み方改革

働き方改革」という言葉さえ、すでに陳腐化を感じるようになり始めている気もするのだけれど。だが改めて考えてみれば「働く」と言うことを考えるという事は、裏を返すと「休み方」を考えると言うことに。となると、今一度注目すべきは「休み方改革」ではないだろうか。

 

特に日本の場合、昔に比べるとかなり休みを取ることがやりやすくなってきているとは思うけれど。それにしても「個々人が、独自に休みを取る」というよりも、「周りを見回して、みんなが休んでいるんなら、私も…」的に休みを取ることがまだまだ多い。

丸めていえば、「国民性」という事なのかもしれないが、それゆえに国も「国民の休日」を増えやすい方向で法律を改正して、「〇月の第二月曜日を〇〇の日」といった形で、できるだけ休みが増えやすい休日体系を作ってきた。

典型的なのがいわゆる「ゴールデンウィーク」であり、4月末から5月頭に関して、季節的気候的にも行楽に向いているため、ここで一斉に休暇を取ることがいまだに国民的な休み方になっている。

 

ただもう言うまでもないけれど、「皆が休んでいる」ということは、行楽地は言うまでもなく、移動手段、道路も鉄道も混むという事。

たぶんすでに不満を持っている人もいると思う。「こんな混んでるときに出歩かなくても…」そういいたい気持ちもよくよくわかる。だがかといって、まだまだ現状の日本では「皆が休んでいない時に休む」ことがむつかしい状況だからこそ、こんな状態がずっと続いているのだろう。勘繰って言えば、「会社サイドも、一斉に休ませることができれば、これはこれで事務効率が上がるというもの」みたいな考え方を持っているのではないだろうか?

 

だが、「一斉に休みを取らせること」で、「一斉に休暇に向かう形で、休日に十分な休養も取れず、楽しむこと以前に、行楽疲れになり…」となることが、社員を、リソースを効率的に回している事なのだろうか?

 

そもそも「有給休暇」には、何らかの理由すら必要ないのだ。「休みたいから休む」でいい。疲れているからとか、体調が思わしくないから…など必要ない。

「休ませてもらう」のではなく「積極的に休む」。それは今の、将来の自分のために。

休み方改革、必要ではないですか?