何が好きなのか

車が好きな人、昨今、昔に比べて車の人気が高くないが、それでも車好きな人はいらっしゃる。ただこの「車が好きな人」は、「車」の「何」が好きなのか?

 

たとえば、車の「運転が」好きな人と、車での「移動が」好きな人。
言葉は近くとも、これでは対象が全く違う。これを「車が好きな人」とひとまとめにすること自体が、対象を正しくとらえられていないという事だろう。

「運転」が好きな人は、自動運転車などは否定的で、そもそも、自動運転になること自体、好きなことを捨ててしまうことになりかねない。
だが、「車での移動」が好きな人には、自動運転により、車の利便性は確保しつつ、自分で運転したり事故にあう可能性を極力提言することにつながる。であるから自動運転は一日も早く実現してほしいテクノロジーになる。まったく対象が違うのだ。

 

このほかにも同じような言葉はいくつもある。

たとえば、「スポーツが好き」だ。それはスポーツを「するのが」好きな人もいればスポーツを「見るのが」好きな人も。ビデオゲームもそれに似た傾向がありそうだ。ゲームを見るのが好きな人とやるのが好きな人と。

 

その意味では、最近オタク界隈は細かな区分が出てき始めているところがある。いわゆる「鉄道オタク」 は十把一絡げではなく、撮り鉄乗り鉄等々、鉄道趣味の中も細かく区分されている。

アニメも、映画も、全部同じこと。ある意味、それらが分類されるほどにまで認知がやっと広がってきた状況…ともいえる。その世界が認識されていなければ、そもそも細かくいったところで区別されることにはつながらない。楽しみ方にもいろいろある、ということが、その世界の中にも広がっていることが世間に伝わり始めたからこその「言葉」であり、「状況」なのだろう。

 

となったところで、あなたは「何が」すきですか?