立ち上がる時

育休を取った男性が、育休明けから間も無く、単身赴任を命ぜられた顛末が、はてブのエントリーに。

すでに、トヨタの社長や経団連のお歴々にいわれずとも、現場の人々は、とっくの昔に終身雇用など有名無実だという事を肌身に感じている。すでに実施されている現実として、金銭解雇は常識だ。

 

ただ、他方で、正社員になれずに、ずっと非正規であるが故の、安い世代、という問題もある。なので、今すぐ、では無いにせよ、すでに変革の時は満ちつつあると思う。

 

労働者諸君。手に職があるのなら、安い職場に行く必要はない。自分を正しく評価してくれる、より良い職場をしっかりと探そう。安いところに甘んじる必要はない。これだけ働き手を求めて人が足りない時代に、安く使い倒される職場に入る必要はないではないか。自信を持とう。本当にそのスキルはいくらと評価されるのか?
だが当然ながら、突然解雇されてしまったりして準備ができていなければ、これは足元を見られてしまう。そのために「今の自分のスキルはいくらに相当するか」を、定期的にチェックしておくのは悪くない手だ。

そのために、今すぐ転職せずとも、転職登録をして、自分の今のスキルならいくらの価値としてピックアップされるのかを調べておこうではないか。それを「知っておく事」に意味がある。

現状、日本の資本家は、「いかに自分(資本家)の安い言い値で働いてくれる、優秀な職人を探すのか」を前提として、「人が足りない」と言っている。ちゃんちゃらおかしい。その対価が安すぎるのだ。他の諸外国ではもしかすると、その2割増し、5割増しの値段をオファーしてくるところもあるかもしれない。すでに今までのように「日本から、東南アジアにオフショアしよう」としても、すでにオフショア先の時給の方が高まりつつある現状もある。日本は「安すぎ」なのだ。

 

労働者が恐れずに一丸となり、安すぎる給与に反旗を翻すことができれば、一気にデフレマインドは払しょくされる可能性はある。
ただ、囚人のジレンマ同様に、「…という中で自分だけ抜け駆けするやつ」が出てきてしまう事だけが心配なのだ。